探偵という仕事のイメージというと、難解な事件を解決したり、怪盗と一騎打ちを演じるなどフィクションのイメージを持ったまま調査員として働く人は少ないと思います。
フィクションの探偵像にあこがれを持って探偵を目指すというのは悪いことではありませんが、ここではもっと探偵の実務的な仕事についてご紹介したいと思います。
東京事務所に入社した後、調査員として働くと、どんな仕事を担うことになるのか、リアルな調査員の仕事内容についてご紹介します。
調査員の仕事内容
調査員の仕事の大半は、調査を行うことです。調査の内容は素行調査や浮気調査だけでなく、人探し調査や盗聴器発見調査などがあります。
しかし、漠然と調査が仕事と言われても、その調査にはどんな業務が含まれているのかわからないでしょう。
調査を行う上で、調査員が担う業務はいくつかあります。
調査活動
浮気している調査対象者を尾行したり、ラブホテルの前で張り込みを行い浮気の決定的瞬間の映像を撮影することが調査員の調査活動です。 素行調査や浮気調査を本格的に行う前に、調査に必要な情報を収集するため現場を下見調査することもあります。
調査に必要な情報とは、調査を行う場所に調査員や調査員の乗る車を隠す適当な場所があるかを調べたり、浮気相手が何者なのか面取りを行ったりもします。
また、人探し調査だと捜索している人物の情報を知る人間に聞き込み調査を行ったり。盗聴器発見調査だと、盗聴器発見器を手に盗聴器を探します。
これら全てが調査員の担う調査活動です。
報告書の作成
調査員が調査を行った後、調査で知り得た情報を報告書にまとめます。
報告書は事務所毎に決まった書式があり、日時や場所、調査を行った調査員の名前、どのような工程で調査を行ったのか書式に従って報告書を作成します。
報告書は調査を1回行うごとに作成して、調査工程に問題がなかったか、上位の調査員が確認して最終的に清書を行い、依頼者様に調査結果と一緒に提出します。
依頼者様に調査の説明とご報告
調査員は調査を行う際に、依頼者様に調査開始前と調査終了後に報告を行います。調査開始前に依頼者様とコンタクトを取る理由は、調査当日になって調査対象者のスケジュールが変更になるケースがあるからです。
また、依頼者様の多くは調査をいつ行い、いつ終わっているのか不安に思っています。調査前と調査後に報告を行うことで依頼者様の不安を少しでも払拭することができます。
依頼者様とコンタクトを取る際は細心の注意を払う必要があります。調査員の電話やメールが調査対象者に気付かれてしまえば、調査の失敗につながります。
そのため、依頼者様とは調査員との連絡手段について打ち合わせを行い、必ず取り決めをした方法で依頼者様とコンタクトを取ります。
調査機材のメンテナンス
素行・浮気調査ではビデオカメラや一眼レフカメラ、暗視装置や望遠レンズなど様々な機材を使用します。この機材は全ての調査員が調査に使っており、機材が故障してしまうと次に調査に支障がでてしまいます。
そのため、調査員は使用するこれらの機材のメンテナンスを行います。メンテナンスの方法については、各種機材ごとに決まった方法があるので、先輩調査員から指導を受けながらメンテナンスの方法を覚えてもらいます。
これらの業務の他に、東京事務所を運営するために必要な一般事務作業、調査で役立つ新しい機材や技法の模索などが調査員の主な仕事内容となります。
東京事務所に入社後すぐは、出来る仕事の数も少ないですが、徐々に仕事を覚えて、一つの調査案件を全て任される調査員に成長することも不可能ではありません。