よく、探偵社の料金表に「成功報酬」という字を見かけますが、
実は成功報酬にもいくつかの種類があります。この意味を完全に理解
しておかないと後から面倒なトラブルになりかねませんので、
ここで紹介しておきたいと思います。
意外と種類が多い「成功報酬」
「成功報酬」には、まず料金支払いのタイミングから分類すれば「先払い・後払い」という2種類があります。成功報酬なのだから
全部後払いじゃないのか、という訳でもありません。
先払いの成功報酬制というのは、まず最初に依頼者から成功報酬を
含めた料金を探偵社に支払い、調査が成功しなかった時に依頼者へ
返金されるというシステムです。
一方、後払いの成功報酬制というのは、調査が成功したという連絡を
受けた依頼者が成功報酬金額を支払い、その入金後に探偵社から
調査報告書が送られてくる、という形のことです。
そして次に、調査料金の全額が成功報酬なのか、
または固定料金(着手金)が別に必要なのか、という分類もあります。調査料金すべてが成功報酬である料金システムを一般に
「完全成功報酬」と呼びます。
調査が成功しなければ料金はゼロですので、
もちろん探偵社にとっても大きなリスクを抱えることになります。
これとは別に、「着手金+成功報酬」という料金があります。
こちらは着手金を先に支払ってもらい、
調査が完了(成功)した時点で成功報酬も支払ってもらうという形に
なります。
もちろん料金後払いの方が依頼者にとって有利ですが、
探偵社にとってのリスク分が成功報酬に上乗せされるため、後払いの
成功報酬で依頼する場合は通常よりもかなり高い値段が付けられる
ケースが多いようです(これは詐欺でも何でもなく当然のことです)。特に長期の浮気調査など、料金が高額になりがちな調査を成功報酬で
依頼しようと思っている人は、ある程度、ハイリスク・ハイリターン
になることを覚悟した方が良いでしょう。
「成功報酬」いろいろ
「成功報酬」を分類してみよう!
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成 功 報 酬 単 独 型 |
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成 功 報 酬 + 着 手 金 複 合 型 |
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これでお分かりのように、ひと口に「成功報酬」といっても
2×2パターンで、4通りがある訳です。皆さんが普通に想像して
おられる「成功報酬」というのは、恐らく
「後払い」+「完全成功報酬制」のことでしょう。このあたりの認識
が探偵社と食い違っていた場合は、後々から無用なトラブルになりか
ねません。着手金は必要ないのか? ちゃんと返金してくれるのか?
成功報酬に実費は含まれるのか?
‥‥などの点については探偵社と何度も相談し、
きちんとした契約を結ぶように心がけておきましょう。
さて、ここで重要なポイントは他にもあります。
成功報酬制で依頼する場合、「どの時点で依頼成功となるのか?」
という点も見のがせません。たとえば行方調査では、調査の結果とし
て裏取りをしてない住所が出てきたとしても、対象者が本当に住んで
いるのかどうかは、直接訪問する等の確認調査をしてみない限り
100%断定することはできません。成功報酬が発生するタイミング
を事前に確認しておかなければ、次のようなトラブルに発展する
可能性もあります。
事例 <成功報酬の落とし穴>
依頼者 | 「調べてもらった住所に住んでなかったので成功報酬は返金してくださいよ。」 | |
探偵社 | 「裏を取ってない住所ですが、以前住んでいた住所である事は間違いないのですから、返金はできません。」 | |
依頼者 | 「ちゃんと住んでいる住所じゃないと意味が無いでしょう。」 | |
探偵社 | 「それならば追加調査が必要になりますが、よろしいでしょうか?」 | |
依頼者 | 「まだ金を取るのか? もういい!」 |
依頼者は成功報酬のつもりで依頼して、探偵社もその通りに調査した
にも関わらず、こんな結果になってしまうこともあります。この場合
の責任は説明不足の探偵側にありますが、依頼者としても無駄な手間
と費用を取られてあまりいい気分ではありません。
これらのポイントを踏まえて、成功報酬で依頼しようと考えた際の
注意点をまとめてみます。「成功報酬」といえば、どうしても依頼者
側が有利なイメージを持ってしまいますが、調査結果に対して報酬を
支払うという点では、他の調査と何ら変わりはありません。その点を
充分に踏まえて探偵社との話し合いを行うよう、心がけてください。
成功報酬 ここをチェック!
- 料金は先払いなのか後払いなのか?
- 完全成功報酬なのか、着手金や実費等が別に必要なのか?
- 先払いの場合で失敗したら、どんな返金方法になるのか?
- どの時点で「成功」と見なされるのか?